みずほフィナンシャルグループ(FG)は17日、インドの大手投資銀行アベンダス・キャピタルの株式を60%超取得し、2026年7月をめどに傘下のみずほ証券の連結子会社にすると発表した。株式の取得費用は約810億円を見込む。今年に入り三井住友フィナンシャルグループもインドの民間銀行への出資を発表。高い経済成長が見込めるインド市場に、日系金融機関が関心を高めている。
アベンダスはインドで1999年に設立。同国内を中心にM&A(企業の合併・買収)助言や新規株式公開(IPO)支援などを手がける有数の投資銀行だ。みずほFGは近年、海外での投資銀行機能の強化に注力しており、23年には米投資銀を買収した。
東京都内で記者会見したみずほFGの木原正裕社長は、インド進出に関する顧客企業からの相談件数が足元で21年度比約4倍に増加しているとして「インドのマーケットあるいは起業家を知るしっかりしたパートナーがいることは我々にとっても大きな力になる」と述べた。【秋丸生帆】
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