米労働省が18日に発表した11月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で2.7%上昇した。事前の市場予想(3.1%)を下回った。前回発表の9月分からは0.3ポイント減速した。

 一方、米連邦準備制度理事会(FRB)が重視する、食品やエネルギーを除く「コア指数」は2.6%の上昇で、やはり市場予想(3.0%)を下回った。

 11月のCPIの発表は、政府機関の一部閉鎖の影響で当初の予定より遅れた。10月分はデータ不足で、一部の品目を除いて公表が見送られた。

 FRBは12月の連邦公開市場委員会(FOMC)で、3会合連続の利下げを決めたが、インフレ懸念から反対票も投じられた。FRBのパウエル議長は、大きな関税の発表がなければ、モノのインフレ(物価高)が来年1~3月にピークを迎え、その後沈静化するとの見通しを示している。

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