丸紅は19日、オーストラリアで手がけているガスの配送事業を売却すると発表した。ガスパイプライン運営の豪オールガスエナジーに40%を出資していたが、残りの株式を保有するパートナー企業とともに全株式を米投資会社のストーンピークに譲渡する。丸紅の売却額は非開示としているが、100億円超とみられる。
オールガスは豪東部のクイーンズランド州を中心に住宅や店舗向けなどのガスパイプラインを運営する。丸紅は11年にオールガスに出資し「事業は拡大していた」(丸紅)という。当時の取得総額は約80億円だった。
丸紅は2028年3月期までの中期経営計画で、付加価値や独自性の高い事業や販路などの拡張性がある事業への投資を重視する方針を示している。条件に当てはまらない事業は売却して成長投資に回す戦略を取る。丸紅は「引き続き資産入れ替えで事業ポートフォリオを強化し、企業価値向上を目指す」としている。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。