
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は19日、インドの大手ノンバンク、シュリラム・ファイナンスに出資すると正式に発表した。三菱UFJ銀行が第三者割当増資を引き受け、同社株の20%を取得する。出資額は約3962億ルピー(約6800億円)を見込む。インドの中小零細企業や個人の事業基盤を獲得し成長するインドの内需を取り込む。
当局の承認を経て2026年3月〜5月ごろの出資完了を見込む。MUFGと三菱UFJ銀行の持ち分法適用会社とし、MUFGから取締役2人を派遣する予定。
MUFGは出資を通じて、成長力の高いインドの個人や中小零細企業の顧客基盤を確保し、消費や取引の伸びを取り込む。米国に次ぐ海外の主力市場と位置づけるアジア事業を拡大する。
シュリラム社は1979年設立で、貸出残高や時価総額、純利益でインドのリテールノンバンクで2位の規模がある。商用車ローンや乗用車ローンを中心に住宅ローンや中小企業向けローンなど幅広い商品・サービスを手掛ける。
インドは東南アジア諸国連合(ASEAN)各国に比べて市場規模が大きく、今後も国内総生産(GDP)6〜7%の高成長が期待できる。インドの人口のピークは60年代で、労働人口の増加により内需も伸びるとされる。
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