
バイオ繊維開発の新興企業、スパイバー(山形県鶴岡市)は23日、ソフトバンクグループ会長兼社長の孫正義氏の長女で、ブランドコンサルティングを手がけるBOLD(東京・渋谷)の川名麻耶代表による事業支援を受けると発表した。スパイバーは約360億円の借入金の返済期限が年末に迫るなど財務内容が悪化していた。
川名氏はゴールドマン・サックス証券出身で、BOLD代表取締役最高経営責任者(CEO)や立命館大学の客員研究員・教授などを務めている。川名氏は所定の条件が満たされれば、2026年上半期をめどにスパイバーを支援する予定だ。
スパイバーは慶応大学発のクモの糸の研究を基に07年に設立された。植物由来の人工たんぱく質から作る繊維を手がけており、英高級ブランドのバーバリーやスポーツ衣料のゴールドウインなどを顧客に持つ。日本では数少ない「ユニコーン」(企業価値が10億ドル以上の未上場企業)として注目されてきた。
米投資ファンドのカーライル・グループや官民ファンドのクールジャパン機構、ゴールドウイン、小松マテーレなどが同社に出資している。20年から21年にかけて知的財産を担保にした事業価値証券化という手法で400億円を調達。このうち約360億円の返済期限が25年末に迫るなど多額の負債が経営を圧迫していた。
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