
四国電力子会社の坂出LNG(香川県坂出市)は26日、坂出市の臨海工業団地にある液化天然ガス(LNG)の受け入れ基地にLNGタンクと気化設備を増設すると発表した。四国電力が計画する新たな発電所の運転開始に伴うLNG需要の増加に対応する。
容量18万キロリットルのLNGタンク1基と液体の燃料を気化する装置を1基増設する。LNGタンクは2031年度、気化設備は29年度に運転を開始する予定だ。LNGの貯蔵容量は現状の2倍、気化容量は約1.3倍に増える。投資額は非公表としている。
坂出LNGは坂出市の「番の州臨海工業団地」の基地を拠点にLNGの受け入れ、貯蔵、気化などを四国電力から受託している。製造した天然ガスは主に四国電力坂出発電所(同県坂出市)の発電用燃料として供給している。
四国電力は31年度以降に天然ガスを燃料とする坂出発電所5号機の建設を目指している。5号機は定格出力が60万キロワット級で、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせて発電効率を高める「コンバインドサイクル」方式を使う。
四国電力は同日、坂出発電所5号機建設計画にともなう「環境影響評価方法書」を経済産業相に提出した。
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