JR小倉駅の駅ビルにモノレールが乗り入れる。北九州市を代表する風景のひとつ

北九州市は北九州モノレール沿線で、都市機能の集積と公共交通の再構築に取り組む。都市再生機構(UR)九州支社、モノレールを運行する北九州高速鉄道(北九州市)、西鉄バス北九州(同)と24日に連携協定を結んだ。徳力公団前駅周辺の再整備やモノレールとバスの乗り継ぎの利便性向上などを検討する。

URが開発した徳力団地は1966年に入居が始まり、現在は2300戸がある。福岡・天神をつなぐ高速バスのバス停もある交通の結節点だ。

建物の老朽化や沿線人口の減少、バス運転手の不足といった課題があるなかで、モノレールとバスとの乗り継ぎ拠点やオフィスビルなどを念頭に再整備に向けた検討を始める。

24日の協定締結式で北九州高速鉄道の上田浩社長は「徳力公団前駅周辺を交通を生かした住みたいまちにリニューアルしていく」と述べた。西鉄バス北九州の吉田透社長は「モノレールとバスは競合してきたが、今後は乗り継ぎでの割引や決済手段など、便利に利用してもらうための検討を進める」と話した。

北九州モノレールの開業は85年。JR小倉駅を起点に南端の企救丘(きくがおか)駅までの8.8キロに13駅があり、19分で結ぶ。2024年度の輸送人員は過去最高の1253万人だった。

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