新幹線と航空機を組み合わせた輸送の実証の様子(10月、仙台市)=JR東日本提供

JR東日本と日本航空(JAL)は24日、新幹線と航空機を組み合わせた輸送サービスを始めると発表した。東北や北陸の生鮮品などを海外に迅速に輸出する。第1弾として、2026年1月13日に福井県の越前ガニを台湾に運ぶ。トラック輸送を中心とする場合に比べて、空路と合わせた合計の輸送時間を半分に短縮する。

新サービスの名称は「JAL de はこビュン」。JR東の新幹線や特急を用いる荷物輸送「はこビュン」とJALの国際線の貨物輸送を組み合わせる。東北新幹線や上越新幹線などで東京駅まで運び、羽田空港や成田空港から国際便に載せる。

鮮魚や青果、機械部品の輸送を想定する。25年10月には仙台市の農園で収穫したナシを東北新幹線とJALの国際線でシンガポールに運ぶ実証を実施した。

越前ガニの輸出は、敦賀駅(福井県敦賀市)から北陸新幹線で東京駅まで運び、羽田空港から国際便で台北松山空港に届ける。産地から空港までをトラックで運ぶと、空路と合計で30時間以上かかるが、新幹線を使えば12時間40分に短縮できる。

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