
トヨタ自動車は24日、高級車ブランド「レクサス」の電気自動車(EV)「RZ」を一部改良して発売したと発表した。高級グレード「F SPORT」にトヨタで初の四角いハンドルを搭載した。電気信号でタイヤ角を制御する「ステアバイワイヤ」を採用。走行性能を高めた高級車路線を拡充する。価格は790万円から。
新型ハンドルの回転角度は左右それぞれ約0.5周までで、円形と比べて4分の1ですむ計算だ。回す際の重さや限界まで回したときのストッパーの感触は変えず、円形から乗り換えても不自由なく操作できるようにした。ハンドルは上下の長さが約3割短く、運転席のディスプレーが見やすくなる。

航続距離は従来比22%増の最大733キロメートル。EV専用のプラットフォームや、駆動装置「イーアクスル」を用いて路面状況や走行状態に応じて駆動力を瞬時に配分するシステムの改良で走行性能を高めた。
トヨタは同日、RZの一部グレードを対象に、システムの最高出力を底上げする後付けサービスを提供すると発表した。ガソリン車のマニュアルトランスミッション(MT)のように速度変化を音や挙動で再現する後付けと合わせて22万円で注文を受け付ける。
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