連携協定を結んだリージョナルフィッシュの梅川忠典社長㊨と、鹿児島県阿久根市の西平良将市長(24日、同市役所)

京都大学発スタートアップのリージョナルフィッシュ(京都市)は24日、鹿児島県阿久根市と持続可能な水産業の発展のための連携協定を結んだ。同社は2024年、市から栽培漁業センターの無償譲渡を受けてバナメイエビの稚エビを生産しており、水産分野での協力を拡大する。

協定には、温泉水や太陽光発電を活用するなど陸上養殖の手法研究、エビやウニなどの品種改良、阿久根産魚介類のブランド化、水産関連企業・人材の誘致と地元雇用拡大を盛り込んだ。

リージョナルフィッシュが鹿児島県阿久根市で育てたバナメイエビ

阿久根市は鹿児島県北西部にある。西平良将市長は「これまでは東シナ海の恩恵で豊富な魚介類が水揚げされてきたが、海水温上昇で藻場の消失や水揚げ量の減少などの課題に直面している」として、天然の魚介類だけに依存しない水産業へのシフトに意欲を示した。

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