三重県庁=津市で2019年2月27日、鮫島弘樹撮影

 三重県が外国人の県職員採用を取りやめる方向で検討しています。県民の個人情報や農業、防災などの秘匿性の高い情報の流出を防ぐ狙いがあるそうです。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「三重県の外国人職員採用廃止検討」を解説します。

Q 三重県はなぜ外国人職員の採用をやめるかもしれないの?

A 県は、検討を始めた理由に「国際情勢」を挙げています。三重県では首相の伊勢神宮参拝が新春の恒例で、皇族の参拝が多いことも考慮されました。

Q 今までは外国人も働けたんだよね。

A 県は多様な人材の採用などを目的に、1999年度から、ほとんどの職種で国籍の条件をなくしていました。

Q なぜ今になって見直すことになったの?

A 県は、外国人排斥ではないとの姿勢を示しています。中国政府が2017年に「国家情報法」を作り、組織や個人に情報活動への協力を義務付けたことで、外国人職員の採用により、秘匿性の高い情報が流出する恐れがあると判断しました。

Q 外国人の県職員が情報を流出させたことはあるの?

A 県によると、これまでに外国籍の県職員が情報を流出させた事例はありません。

Q 今後はどうなるの?

A 2026年に実施予定の県民1万人への意識調査の結果を踏まえて判断するそうです。

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