
ソフトバンクは25日、人工知能(AI)の開発などに使う計算基盤を増強したと発表した。米エヌビディアの先端の画像処理半導体(GPU)を1224基搭載した基盤を22日に動かした。稼働するGPUの総数は1万1000基超となり、計算能力は従前から2割向上する。生成AIの基盤となる大規模言語モデル(LLM)の開発などへ生かす。
新たな基盤には米エヌビディアのGPU「GB200」を搭載した。GB200は先端の2つのGPUに1つの中央演算処理装置(CPU)を接続して、生成AIの稼働などに適した構造をとる。ソフトバンクではGB200を使う基盤は4000基超まで増やす計画だ。実現すればGPUの総数は1万4000基程度まで増え、計算能力は従前の1.7倍に向上する。
計算基盤は日本語に特化した国産LLMの開発などに生かす。企業や学術機関にGPUの計算能力を貸し出す事業も広げる計画だ。今後の追加投資の時期は国内の計算需要の動向に応じて決める。
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