ホンダが北米で販売するセダン「アコードHV」

ホンダは25日、2025年11月の世界生産台数が同月として統計をさかのぼれる2001年以降で過去最低だったと発表した。オランダに本社を置く中国資本の半導体メーカー、ネクスペリアの出荷停止により、10月下旬から北米で生産停止や減産をしていた。11月下旬に通常稼働に戻ったものの、北米生産は前年同月比6割減に落ち込んだ。

世界生産は21万8927台と34%減だった。地域別では北米が半導体不足の影響で5万3646台の61%減でアジアも19%減の9万7581台と振るわなかった。日本生産も5%減の6万605台と軒並み前年実績を下回った。

ホンダの世界生産の25年実績は東日本大震災の影響を受けた11年以来14年ぶりの低水準となりそうだ。25年1〜11月の累計の世界生産は311万2896台と前年同期比1割減だった。日本車メーカー全体の世界生産の下押し要因にもなる

同日まとまった国内乗用車8社の世界生産は7%減の195万2117台で2カ月連続で前年を下回った。ホンダが最も減少率が大きく、トヨタ自動車やSUBARUなど計5社が生産台数を落とした。

トヨタは中国生産が14%減の14万5707台と主力市場では最も台数を落とした。中国政府の補助金政策が縮小したことに加え、新型多目的スポーツ車(SUV)「RAV4」の発売を前に購入を控える動きもあったとみられる。

8社の国内生産台数は8%減の64万9096台、海外生産台数は6%減の130万3021台だった。日本からの輸出台数は4%減の33万5463台で国内販売台数は5%減の33万7960台となった。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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