TBSホールディングス(HD)は25日、常務取締役の井田重利氏が交際費の不正な精算を理由に同日付で辞任したと発表した。調査で判明した件数と額は180件、約660万円にのぼる。井田氏はコンプライアンス(法令順守)担当の取締役を務めていた。

12月上旬、井田氏による交際費の不正な精算があるという内部通報を受け、外部の専門家の協力を得て調査を始めた。その結果、2022年6月からこれまでの間にグループの役職員との懇親や慰労目的での会食などであったにもかかわらず、社外関係者との会食などとして180件、約660万円の交際費を不正に精算していたことが判明した。本人も事実と認めているという。

TBSHDは「ステークホルダー(利害関係者)の皆様の信頼を裏切る、決してあってはならない行為であり、心よりおわび申し上げる」とのコメントを発表した。今後は再発防止に取り組み、ガバナンス(企業統治)の強化に努めるとしている。

【関連記事】

  • ・フジHD取締役の安田美智代氏が辞任 会食費など不適切な経費精算で
  • ・東海テレビ会長が辞任 セクハラ疑惑で調査委報告「行動は不適切」
  • ・民放連、ガバナンス強化へ定款変更 除名要件を追加
BUSINESS DAILY by NIKKEI

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。