北陸信越運輸局は26日、冨士タクシー(金沢市)から運賃引き上げの要請書が提出されたと発表した。普通車の初乗り運賃を現行の600円から700円に、料金が加算される距離を示す加算運賃は現行比15%程度短くするよう要請した。同日から3カ月の間に引き上げの要請書を出した事業者の合計車両数が石川県全体の5割以上になった場合、運賃改定の審査に入る。

要請書の提出は25日付。冨士タクシーは同日時点で242台の車両を保有している。他の事業者からも要請が出て、冨士タクシーの車両数とあわせた762台以上になると審査が始まる。
冨士タクシーの営業エリアでは現行の普通車の上限運賃は初乗り運賃が600円、加算運賃は263メートルごとに100円と設定されており、同社も上限料金を採用している。要請書を提出した理由として、最低賃金の引き上げに対応する必要性や車両購入費の上昇などを挙げた。
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