写真はイメージ=ゲッティ
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 子供たちが心待ちにしている正月のお年玉だが、2026年は物価高などが影響し、平均額がやや減少しそうだ。親世代はポチ袋に現金を入れて渡している人が大半だが、子供たち世代に聞くと「キャッシュレス決済でもらいたい」という声が急増している。

 調査会社の「インテージ」が15~79歳の男女5000人に調査した。「お年玉を渡す予定がある人」に予算額を尋ねると、26年の平均は2万4039円だった。24年の2万5099円、25年の2万4775円に比べ減少している。

お年玉の平均額は2年連続で減少=インテージ提供
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 渡す相手の学齢別に、1人あたりの予算価格帯を聞くと、小学生未満では「1~1000円」(43・7%)が最も多かった。小学校低学年は「2001~3000円」(31・6%)▽小学校高学年は「4001~5000円」(39・5%)▽中学生も同じく「4001~5000円」(51・6%)が最も多くなり、高校生になると「9001~1万円」(51・3%)と大幅に値上がりする。

 お年玉を渡す方法は「現金手渡し」が9割超と圧倒的だ。「現金のほうがありがたみが伝わる」「反応や感動が大きい」といった現金派が多かった。

お年玉をスマートフォンのキャッシュレス決済で受け取りたい人は増加=インテージ提供
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 一方、受け取る側の子供たちに尋ねると、急増しているのはキャッシュレス決済派だ。キャッシュレスを望むという回答が前年調査から8ポイント増え38・5%となり、23年以降の調査で最多となった。お年玉もキャッシュレスが主流になる時代もそう遠くないのかもしれない。【嶋田夕子】

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