関係者によりますと、農林水産省は、来年度予算案の概算要求について、今年度の当初予算と比べて17%多い2兆6588億円とする方針です。

このうち、農地の大区画化などを進める「農業農村整備事業」に、18%多い3941億円を盛り込んでいます。

柱の1つが、農地を一時的に預かって集約し、耕作希望者に貸し出す「農地バンク」の事業で、3.7倍の161億円を盛り込み、機能の強化を目指します。

借り手が見つかるまでの間、農地バンクが農地をよい状態に保ったり、あぜを取り払って田んぼの区画を大きくしたりして、新たに借りる生産者がコストを下げてコメをつくりやすい環境を整えます。

このほか、生産者の収入が減った場合、一定程度を補填(ほてん)する「収入保険」の費用に16%多い466億円を要求し、仮にコメの生産量が増えて価格が下がった場合でも経営への影響を抑えることにしています。

農林水産省は、こうした事業に重点を置き、より確実なコメの増産につなげたい考えです。

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