CESの報道向けイベントで講演する韓国サムスン電子の盧泰文(ノ・テムン)CEO(4日、米ラスベガス)=高橋鈴撮影

【ソウル=松浦奈美、ラスベガス=吉田啓悟】韓国サムスン電子は4日(米国時間)、米グーグルの生成AI(人工知能)「Gemini(ジェミニ)」を搭載した冷蔵庫を発表した。テレビや洗濯機など同社が手掛ける全ての家電にAIを使う。健康を促進したり、利便性を高めたりできることを消費者に訴求する。

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6日に米ラスベガスで開幕するテクノロジー見本市「CES」に先立ち報道向けイベントを開いた。家電とスマートフォン部門を総括する盧泰文(ノ・テムン)最高経営責任者(CEO)は「顧客の日常におけるAIの同伴者になり、AI体験を大衆化する」と話した。

サムスンの全製品にAIを搭載する。自社製品をAI基盤でつなぎ、ユーザーをサムスン製品の輪に組み込む狙いだ。消費者の個別のニーズを学習し、自然に動作する状況をつくり出す。

サムスンはジェミニ搭載冷蔵庫を発表(オンライン動画より)

目玉として発表したのが冷蔵庫だ。「家事からの解放」をテーマに家電として初めてジェミニを搭載した。カメラによる食材の認識精度を高め、1週間でどんな食材を使ったかといった在庫管理や、体調や好みに合わせたレシピの提案、健康リポートの作成までAIが担う。

テレビではAIがシーンに合わせて画質を調整する新製品を披露した。スポーツ観戦中に選手やチームの成績を尋ねると質問の文脈を理解し最適な情報を示すこともできるという。

ヘルスケア分野にも注力する。睡眠や栄養データから異常が検出された際には医師の相談が受けられる予防医療システムを計画していると明らかにした。歩行速度や手指の動きから認知症の兆候を把握する新技術も公開した。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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