中部電力が原子力規制委員会による浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)の審査で不適切な地震評価方法を使っていた問題を巡り、静岡県の鈴木康友知事は5日、「県民の信頼を損なう重大な事案であり大変遺憾」とコメントした。中部電力に調査や説明を求めるほか、国にも厳正な審査と指導を要請するとした。
浜岡原発は2025年11月に正式な契約変更と精算手続きを行っていなかった不適切事案が判明したばかり。鈴木知事は「引き続き安全に万全を期して事業を進めてほしい」と話していた。今回は原発の安全性自体が疑われる事案のため、中部電力の対応をただした。
鈴木知事は浜岡原発の再稼働に関して25年11月の記者会見で「審査が終わり、各市町の意見も踏まえて総合的に判断する」と述べるにとどめた。地域住民や自治体トップの不信感が高まれば、知事の判断にも影響を与える。
浜岡原発が立地する御前崎市の下村勝市長も5日、「極めて遺憾だ」とコメントした。「発生原因を明確にし、それに基づく根本的な再発防止策が練られることが必要だ」との認識を示した。
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