トヨタの生産管理システムを農業にいかす研修が大分県で始まっている(大分市)

大分県と県農業協同組合がトヨタ自動車の生産管理システムを農業の現場改善に生かす「トヨタ式現場カイゼン研修」を8月下旬から始めている。対象は生産者にアドバイスをする指導員。同研修は来年1月までに計3回実施し、実際の生産者をモデルにして改善策を発表する。

大分県は生産者に対して食品安全や環境に配慮して生産したことを示す「農業生産工程管理(GAP)」を普及させる取り組みをしており、同研修もその一環という。

同研修の講師はトヨタ自動車アグリバイオ事業室の石川新樹さん。21、22日の両日に開かれた1回目の研修には県普及指導員や県農協営農指導員の15人が参加した。

石川さんが無駄を排除し労働生産性をあげる考え方やトヨタ式2S(整理・整頓)の重要性、コストの見える化、作業の細分化などを説明したほか、農家を訪れて実態を調査した。県は「相談員は研修で学んだことを生産者の経営改善につなげてほしい」としている。

【関連記事】

  • ・農業も「カイゼン」 少数精鋭の経営者集団
  • ・トヨタ、農業の生産管理システム 対応品を野菜に拡大

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。