発売した心肺人工蘇生システム

旭化成は27日、心停止状態の患者向けの心肺人工蘇生システムの販売を始めたと発表した。救急隊など医療従事者が扱い、胸骨圧迫(心臓マッサージ)を機械で行う。患者の搬送時など、人が心臓マッサージをするのが難しい状況での活用を見込む。

旭化成グループで自動体外式除細動器(AED)など医療関連機器を手がける米ゾール・メディカル子会社の旭化成ゾールメディカル(東京・港)が販売する。ボタンを押すだけで自動で継続的に胸骨を圧迫できる。すでに米国などでは販売を始めていた。

担架で患者を運んでいる間やヘリコプター内など、人が心臓マッサージをしにくい場面にも対応する。従来品より小型・軽量化し、自動で患者の胸囲に調整し、体格に合わせた圧迫ができる。放射線を透過させるため、X線撮影時も中断することなく使える。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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