高島屋堺店(堺市堺区)が7日、最後の営業を終えて61年余りの歴史に幕を閉じた。地元の住民からは惜しむ声が聞かれた。
最終営業日は、約700人の買い物客が午前10時の開店を待って始まった。店舗では「61年の歩み展」が開かれ、堺店の歴史を紹介。壁には買い物客が寄せたメッセージも飾られた。「淋しくなります 本当にありがとうございました」などと書かれていた。
同市南区の男性(79)は「堺市の中心でずっと営業していた百貨店なので、残念です」と話した。
堺店は1964年10月、南海電気鉄道・堺東駅直結の駅ビルのオープンと同時に開店し、中心のテナントとして運営されてきた。ピーク時の売り上げは92年2月期で300億円に達したが、ここ数年は3分の1程度に落ち込み、赤字経営が続いていた。
食品売り場のリニューアルやコスト削減に取り組んだものの業績の改善は見込めず、建物の賃貸借契約の満了に合わせて閉店することになった。従業員約150人の雇用は、他店舗への配置転換などで対応するという。
並(なみ)司(つかさ)店長はこの日、報道陣の取材に応じ、「お客さまからたくさんの感謝の言葉をいただきました。堺の街の高島屋として認めていただき、心から感謝しています」と話した。
堺店の撤退に伴い、南海電鉄はビルを改装する計画だ。新たな店舗を入れて商業施設「HiViE(ヒビエ)堺東」として開業させる予定だが、テナントはまだ決まっていないという。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。