
【ニューヨーク=川上梓】米ワーナー・ブラザース・ディスカバリーは7日、米メディア大手パラマウント・スカイダンスによる買収の再提案を拒否すると発表した。計画完了の実現性が曖昧で買収が完了しなかった場合の株主へのリスクが高いことなど挙げた。既に合意した米動画大手ネットフリックスによる買収提案が優位と判断した。
同日、ワーナーの取締役会が全会一致でパラマウントの買収提案を拒否することを決めた。ワーナーは2025年12月17日にもパラマウントの買収提案を拒否していた。その後、12月22日にパラマウントが条件を修正して再提案していた。
取締役会は拒否の理由として、「資金調達や計画完了の実現性が曖昧で、買収が完了しない場合に株主が負担するリスクとコストが大きい」と述べた。ネットフリックスの買収提案と比べ、パラマウントの買収提案は同社の企業価値を超えた多額の債務負担を前提としていることにも懸念を示した。
ワーナー買収を巡ってはネットフリックスが約720億ドル(約11兆円)で買収を提案し、両社で合意した。その後、パラマウントがネットフリックスを上回る約1084億ドルの対抗買収案を発表した。ワーナーの取締役会は12月17日時点で、資金調達や計画完了の実現性が曖昧だとしていた。
パラマウントは12月22日、買収資金の調達について、米オラクル創業者兼会長で富豪のラリー・エリソン氏が買収資金に約404億ドルの個人保証を付けると発表していた。エリソン氏の息子はパラマウントのトップを務めている。
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