インタビューに答える三井住友信託銀行の山口信明副社長=北九州市小倉北区で2025年12月3日午後1時27分、橋本勝利撮影

 三井住友信託銀行の北九州支店(北九州市小倉北区)が、2025年12月に開設から70周年を迎えた。同行の山口信明副社長(58)が毎日新聞の取材に応じ、「次の世代に豊かな社会、豊かな財産を承継する手伝いがしたい」と述べた。

 ルーツとなる旧三井信託銀行が24年、旧住友信託銀行が25年にそれぞれ創業100年を迎え、「人生100年時代。次の100年を見据え、時代に即した商品開発を進めている」と話す。

 その一環で、24年から新型金銭信託「フューチャートラスト」の販売に力を入れている。顧客から預かった資金は、環境に配慮した不動産開発や再生可能エネルギー発電などに取り組む企業や事業への融資に充てる。

 個人事業を統括する山口氏は「預金だけでは価値が目減りする。一喜一憂するような運用ではなく、次世代に持続可能な豊かな社会をつなげていけるような信託を提供している」と話す。

 23年には福岡支店(福岡市)を中心に九州全6支店が連携し、脱炭素など次世代産業をサポートするプロジェクトを発足。自治体や企業と協力して地域課題の解決にあたる。

 また、北九州支店では近隣の商店街のセミナーに担当者が出向き、信託銀行の役割をテーマに講演を開くなど、地元との連携を欠かさない。

 山口氏は「信託銀には地域と一緒に成長するDNAがある」と強調。親の財産を、離れて暮らす子供が相続する際などに発生する地方ならではの課題に取り組みたい考えだ。北九州地方では、放置された竹林が増える「竹害」が問題となっている。具体的な解決策に向け、「課題に手を差し伸べるような仕組み作りを構築していく」と意気込む。【橋本勝利】

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