
ニチレイフーズは9日、家庭用冷凍食品の新商品18品を3月1日に発売すると発表した。通常品よりも内容量を減らして価格を約10%抑えたチャーハンやピラフなどを売り出す。定番商品と高付加価値・高単価商品に、節約志向に対応する商品を加える全方位戦略で、物価高で強まる選別消費を乗り切る。
節約志向対応型の新商品は5品投入する。「懐かしの炒飯」「懐かしのえびピラフ」(いずれも内容量が350グラム)は通常品よりも内容量を約2割減らし、「焼おにぎり8個入」は2個少なくすることで、いずれも店頭想定価格を10%ほど抑える。
内容量が通常に比べ約3分の1となる150グラムの「半チャーハン」は、麺商品との「ついで買い」の誘発を図る。家庭で用意した卵とフライパンで炒めて完成する「おうち炒め炒飯」は600グラムと大容量で、ファミリー層にお得感を訴求する。
ニチレイフーズによると、2025年度の冷食市場は20年度比3割増の8350億円の見込みで、今後も伸びそうだ。しかし、家庭用事業部長の清川吾朗執行役員は「実質賃金低下や物価高騰を背景に数量ベースの市場は伸びが鈍化傾向にある」と話す。
ニチレイの26年3月期の国内加工商品の営業利益は前期比横ばいの125億円見込みと、25年11月に41億円下方修正した。値上げ後の販売数量が伸び悩み、卵と鶏肉の調達価格が期初想定の1.3倍まで急騰した。定番商品は米飯類とチキン加工品であるため、主原料のコメ、鶏肉、卵の上昇が他社よりも大きく影響を受けている。
収益基盤である定番商品の値上げは引き続き実施する。並行して、高付加価値・高単価の健康ブランドや主食と主菜をまとめた「ワンプレート」のブランドを拡大していくことに加え、節約志向に対応した商品も投入していく。
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