
リョーサン菱洋ホールディングス傘下の菱洋エレクトロは27日、実在する空間やモノを仮想空間上に再現する「デジタルツイン」の導入を支援するサービスを始めると発表した。ロボット関連を含む製造業など向けに、米エヌビディアのAI(人工知能)サーバーやデジタルツイン開発基盤「オムニバース」などを組み合わせたサービスを提供する。生産自動化などでの利用を見込む。
9月から人材育成やコンサルティング、開発支援などをそろえたサービスの提供を始める。工場の製造ラインを自動化したい企業や、サービスロボットを開発する企業を主な顧客と想定する。
デジタルツインでは、センサーやカメラから工場内の環境データを取得したうえでAIで学習し、ロボットの動作をデジタル空間でシミュレーションする。生産ラインやロボットの設計・開発にかかる時間短縮や効率化につながる。
同日都内で開いた説明会で菱洋エレクトロの青木良行・執行役員ソリューション事業本部長は「デジタルツインで先行する各国から日本が出遅れるのではという危機感がある」と話した。日本企業のデジタルツイン技術の導入は米国や中国と比べて遅れているとされる。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。