債券市場では日本国債が売られて価格が下がると、長期金利が上昇するという関係になっています。

長期金利は今月に入って上昇が続いていますが、27日も長期金利の代表的な指標となっている10年ものの国債の利回りが一時1.63%まで上昇し、2008年10月以来、およそ17年ぶりの高い水準となりました。

また、満期までの期間が30年の国債でも利回りが過去最高の水準まで上昇しました。

投資家の間で、日銀が早期に利上げを行うのではないかという見方が根強くあることが長期金利の上昇につながったとみられます。

また、FRB=連邦準備制度理事会の理事の人事をめぐる混乱を受けてアメリカで国債が売られ、長期金利が上昇していることも影響しているという見方があります。

市場関係者は「来週は新たに発行される10年ものの国債の入札が行われる予定で、需要が弱ければさらに金利が上昇する可能性もある」と話しています。

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