不二製油は27日、2028年3月期を最終年度とする3カ年の中期経営計画を発表した。28年3月期に本業のもうけを示す事業利益を、25年3月期実績の3.4倍にあたる450億円にすることが柱。業務用チョコレート事業の製品ポートフォリオを見直したり、原価管理の体制を強化したりして収益力を高める。

25年3月期に1.8%だった自己資本利益率(ROE)を28年3月期に10%以上にする目標も掲げた。パーム油を主成分とするココアバター代用脂(CBE)の販売拡大などに取り組む。CBEはカカオ豆価格の高騰で、チョコ向けの代替素材として需要が高まっている。

不二製油は25年3月期に傘下の米ブラマー・チョコレート・カンパニーで、カカオ豆価格の変動に伴い商品先物取引の評価損が発生した。同社は「カカオ在庫を適正化してリスクの低減に努める」としている。

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