
航空機エンジン部品などを製造するAeroEdge(エアロエッジ)は27日、同社の拠点がある栃木県足利市で50億円規模の設備投資をする計画を発表した。ボーイング737MAXやエアバスA320neoなどの旅客機のエンジン「LEAP」向けの新材料を生産する体制を整える。
同社が2025年に足利市内で取得した約7500平方メートルの土地に、新材料を生産する工場や品質を試験する建物を設ける。既存の本社工場にも材料加工設備を追加導入して増強する。投資額は2カ所でそれぞれ25億円程度。いずれも8月から投資をはじめ、27年には完了する予定だ。
新材料はチタンやアルミニウムなどの原料を鋳造して生産するチタンアルミ合金で、LEAPに使用できることを確認済みだという。現行の材料もチタンアルミ合金だが、新材料の方が完成形状に近く、原料の使用量や加工費用を抑えられる。
エアロエッジはこれらの材料を削り出して作る「チタンアルミ製タービンブレード」が主力製品だ。同社がLEAP向けの40%を供給しているが、今回の設備投資で、その比率を40%台後半にまで引き上げられるようになると見ている。
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