上毛電鉄の交通系ICカード導入記念式典で挨拶する小川晶・前橋市長㊧(15日、前橋市の中央前橋駅)

前橋市と群馬県桐生市を結ぶ上毛電気鉄道(前橋市)は15日、全線で交通系ICカードを導入した。JR東日本の地域連携カード「nolbe(ノルベ)」に対応し「Suica(スイカ)」なども使える。維持費用を抑えるため無人駅の改札口にはICカードの読み取り機を置かず、車両に搭載したバス型の機器を利用する。

路面電車などの軌道線でなく、鉄道車両にバス型機器を採用したのは全国初という。乗降時は車両に備えた機器にタッチする。一方、中央前橋駅や西桐生駅などの有人駅では改札にICカードの読み取り機を設置した。

同日、中央前橋駅で開いた記念式典には国土交通省やJR東の関係者らが出席。小川晶・前橋市長も12日の再選後初めて公の行事に姿をみせた。「アニメ『前橋ウィッチーズ』の聖地巡礼で県外からも多くの人が来ている。利便性が格段に向上し、有効なデータも得られることで様々な施策への活用に期待したい」と話した。

上毛電鉄は鉄道車両にバス型のICカード読み取り機を搭載。駅の改札ではなく車両への乗降時にタッチする形とした(15日、前橋市の中央前橋駅)

交通系ICは乗客の利便性が高まり、事業者も利用データを把握できる半面、維持費用がかさみ地方の鉄道事業者には負担だ。クレジットカードのタッチ決済やQRコード決済への対応も進むなか、バス型機器で費用を抑える。機器は群馬県と前橋・桐生・みどり市の3市でつくる「上毛線再生協議会」が国交省の補助を受けて導入した。

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