謝罪の言葉を述べる中部電力の林欣吾社長(手前)=静岡県の御前崎市役所で2026年1月15日午前8時30分、藤倉聡子撮影

 中部電力が浜岡原子力発電所の耐震設計に関わるデータを不正に操作した問題で、同社の林欣吾社長は15日、原発が立地する静岡県御前崎市と周辺3市を訪れ、市長らに謝罪した。林社長は「原子力事業の根幹に関わる深刻な事態と重く受け止め、深くおわびする」などと述べ、頭を下げた。

 林社長は同日午前8時半に御前崎市役所を訪れ、下村勝市長や市議会の代表と面会した。林社長は「まずは事実の解明が必要だ」として、外部の専門家で構成する第三者委員会による調査に全面的に協力するとした。また、これとは別に、自身が先頭に立ち企業風土を含めて社内を抜本的に見直し、「原子力事業を含めて解体的再構築をする」との決意を語った。

 一方、面会後の取材で、自身を含む経営陣の責任については「第三者委員会の結論を見て総合的に判断する」と述べ、進退についての言及は避けた。

 下村市長は「市民には、地震データの改ざんが、現在ある施設・設備の安全性にどこまで影響するのかとの不安がある」と指摘し、早急な公表を求めた。

 林社長はこの後、菊川、牧之原、掛川の各市を訪れ、これまでの経緯を説明し陳謝した。【藤倉聡子】

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