東京電力柏崎刈羽原発6号機の制御棒引き抜き試験で、鳴るはずの警報が鳴らない不具合があった問題で、菊川浩・ユニット所長は19日、同原発で記者会見を開き、制御棒の健全性確認に「1、2日程度かかる」と述べ、20日に予定していた再稼働の日程が延びると明らかにした。
東電によると、今回の不具合は初めて発生。6号機に205本ある制御棒は、原子炉が停止している状態で1本引き抜き、さらにもう1本を引き抜こうとすると、警報が作動する仕組みになっている。だが、今月17日にその機能を確認したところ、作動しなかった。
原因は制御棒の誤った引き抜きを防止する機能の設定ミス。制御棒は通常、1本に1本が対になるようひも付けられているが、今回不具合があった制御棒は1本に対し2本がひも付けられていた。
対になる組み合わせは4万通りあるといい、不具合を受けて調べたところ、今回のものも含め88本の制御棒が設定ミスの状態だったという。今回の点検では運転員が偶然、余計にひも付けられた1本を抜いたため、不具合が判明した。このシステムは1996年の運転開始時から採用しており、当時から動作しない状態が続いていた可能性もあるという。
菊川氏は「(不具合を)見つけてくれたとも言え、何かあればしっかり立ち止まり是正した上で、次のステップへ進む」と話した。【内藤陽】
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