韓国・清州空港から帯広空港に到着したエアロKの機体=北海道帯広市で2025年12月17日午後4時33分、後藤佳怜撮影

 政府観光局(JNTO)は21日、2025年の韓国からの訪日客数が推計で945万9600人となり、過去最多を更新したと発表した。国別の訪日客数でも韓国は4年連続で最多だった。

 関係者によると最近は日本の主要都市だけでなく「他の人が行かないような地方都市」への旅も流行しており、日本旅行ブームを支えている。

 北海道は24年度、過去最多となる約84万人の韓国人が訪れ、25年度も増加傾向が続く人気の旅行先の一つだ。宿泊者数の4割程度は札幌市が占めるが、地方も北海道人気を追い風にしようと奮闘している。

 道東部の帯広市にある帯広空港には25年5月、韓国から初めての国際定期便が就航。利用者数は安定しつつあり、現在は韓国の格安航空会社(LCC)の「エアロK」が清州、仁川の両空港と週に計6往復している。

 帯広のどこが韓国人を引きつけるのか。

 エアロKのパク・イラン帯広支店長は「最近はメジャーな大都市の観光地だけでなく、誰も行かないような地方も注目されている」と明かす。

 帯広市が位置する十勝地方の情報を発信する電子メディア「スマヒロ」は昨年、帯広市を訪れた韓国人約400人にアンケートを実施した。

日高山脈を背に広がる広大な十勝平野=北海道鹿追町で2024年6月25日、貝塚太一撮影

 代表取締役の北川宏さんによると、農地が地平線まで広がる景色など、建物に遮られない自然に魅力を感じ、「十勝平野の『何もない』景色に驚いた」などと話す韓国人と多く出会ったという。

 一方で、調査では約半数が「夜に店が閉まっている」ことを課題と回答したという。

 北川さんは「せっかくできた国際便を維持するためには、夜間の観光情報の発信が鍵になる」と話している。【後藤佳怜】

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