エヌビディアは27日、ことし5月から先月下旬までの3か月間の決算を発表しました。

それによりますと、売り上げは前の年の同じ時期と比べて56%増えて、467億4300万ドル、日本円にしておよそ6兆8900億円、最終的な利益は59%増えて、264億2200万ドル、日本円でおよそ3兆8900億円となりました。

生成AIが普及して世界的に開発競争が加速する中、データセンター向けの半導体の売り上げが大幅に伸びたことなどが主な要因で、売り上げと最終利益は3か月間の決算として過去最高となりました。

一方、中国向けに開発した半導体、「H20」はことし4月に輸出規制の対象となり、この決算期に中国向けの販売はなかったということです。

エヌビディアの財務責任者は電話での会見で「地政学的な問題への対応を続けているため今月からの3か月間の見通しに『H20』の出荷は含めていない」と述べていて、米中の対立を背景とした事業の先行きへの不透明感には懸念も出ています。

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