クボタは22日、健康への影響が指摘される有機フッ素化合物(PFAS)の一種「PFNA」を分解する実証試験に成功したと発表した。有害廃棄物の国境を越えた移動を規制する「バーゼル条約」の技術ガイドラインが定める要件を上回る高効率で分解でき、今後は他の種類のPFASでの試験を続ける。

クボタは焼却灰などの廃棄物を処理する溶融分離機を手掛ける。PFASは自然界ではほとんど分解されず、1100度以上の高温による焼却処理が推奨されている。試験ではPFNAの試薬を加えた焼却灰を溶融分離機で処理したところPFNAを99.99993%超分解することができた。

PFASは水や油をはじきつつ熱には強い性質があるため、半導体や衣料品など幅広い製品に使われている。一部の物質では飲み水などから人体に入ると、発がん性などのリスクがあるとされる。クボタはPFASの代表的な物質であるPFOSやPFOAでも試験を進め、分解能力を示すことで溶融分離機の拡販につなげる。

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