4月から日本橋と豊洲で定期航路を始める電動旅客船(28日、東京都江東区)

三井不動産は28日、4月から東京の日本橋―豊洲間で電動旅客船の運航を始めると発表した。2030年代に開業する築地の再開発エリアともつなぎ、観光や日常の移動手段として利用してもらう。自社開発の施設を水路で結び、回遊性を高める。

舟運プロジェクト「&CRUISE(アンドクルーズ)」として始める。船名は「Nihonbashi e-LINER」。三井不が船を所有し、観光汽船興業(東京・中央)が運航を担う。三井不は観光汽船から船の賃貸収入を得る。

日本橋船着き場(東京・中央)と商業施設「アーバンドック ららぽーと豊洲」(同・江東)を片道約30分で結ぶ。2隻体制で1日約30便を定期運航し、最大60人が乗船できる。運賃は今後決める。

最大60人が乗船できる船内(28日、東京都江東区)

船内は窓側に客席を配置し、ベビーカーや車椅子も利用できるゆったりとした空間にした。フリーWi-Fiや充電用コンセントも備える。災害時は人や物資を海上輸送するほか、船のバッテリーをスマートフォンなどの給電に活用する。

船は全長17メートル。リチウムイオン電池による完全電動式で二酸化炭素(CO2)を出さずに8時間、運航できる。三井不はららぽーと豊洲内に再生可能エネルギーによる給電設備を新設した。事業には都の補助金も活用する。

三井不は日本橋や築地に加え、将来は羽田空港などの主要拠点へも船の交通ネットワークを広げる構想だ。保有する船の数も増やす。

日本橋街づくり推進部の七尾克久部長は「オフィスや商業、ホテルなどさまざまな目的で複合施設を訪れる人に船を使ってもらいたい」と話した。

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