マンダムは28日、創業家などがMBO(経営陣が参加する買収)に向けて実施しているTOB(株式公開買い付け)の価格を1株2600円にすると発表した。TOB価格の引き上げは2度目で、従来の2520円から3%上積みする。29日までとしていたTOB期間も2月12日まで再延長する。延長は7回目だ。

マンダムのMBOを巡っては、投資ファンドCVCキャピタル・パートナーズ系のカロンホールディングス(HD)が2025年9月26日からTOBを進めている。これに対して米投資ファンドのKKRが13日、マンダムの取締役会の賛同などを前提に、1株3100円で買収を提案した。

カロンHDは、KKRのマンダム買収提案を受け「当該価格(3100円)と同等の水準にTOB価格を引き上げる余地を検討している」とも明らかにした。KKRのTOBが開始されない状況下でマンダムの株主が「早期かつ確実な売却機会を得るために本TOBへの応募を希望する可能性もある」として、価格を2600円に引き上げたと説明している。

KKRの提案に対し、マンダムは現時点で意見を表明していない。KKRとの協議により、提案が企業価値の向上や株主共同の利益に資するかなどを慎重に検討するとしている。

カロンHDは25年11月、TOB価格を1960円から2520円に引き上げた。当初のTOB価格を「著しく割安」としてマンダム株を2割超まで買い集めていた村上世彰氏長女の野村絢氏らとも応募契約を結んだ。野村氏側は引き上げ後のTOB価格を上回る対抗提案が出た場合、応募する義務を免れる。

マンダム株は28日、3150円で引けた。KKRが提示する3100円を上回る水準にある。

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