2025年は新政権が発足し、人工知能(AI)などへの積極投資を掲げる一方、長期金利の上昇や円安傾向が目立った。26年の経済はどうなるのか。宮崎銀行の杉田浩二頭取に展望や経営方針を聞いた。
――宮崎銀行の株価は2025年の年初(3115円)と比べ、今年は一時8000円を突破しました。
◆金利がある時代になり、収益増の期待が高まって全般的に地銀株が上がっている。当行も貸出金利息などの増加で、25年9月中間連結決算で最終(当期)利益が過去最高となり、増配したことで株価が上がったのだろう。一般論だが、宮崎県内の総生産は他県に比べて大きくないので、「早めに地銀再編に動く可能性がある」と見られていることも上昇の一因かもしれない。
当行は一身独立の経営を継続する方針だ。ただ、全ての可能性を排除するわけではない。頭の中で、いろいろシミュレーションはしている。
――昨年11月に宮崎太陽銀行の株式を追加取得し、筆頭株主になりました。
◆宮崎太陽銀の大口の株式で(売却の)動きがあったので、たまたまこの時期になった。先のことを考えてというよりも、地域金融システムの安定化に資するということで取得した。同業の銀行が株を持った方が、経営のことをよく理解できる。
――今後の抱負を聞かせてください。
◆「適正なリアル店舗と人員を持ったデジタルバンク」を目指す。業容拡大が重要で、個人向けの「みやぎんアプリ」の利用者を、現在の26万人から31年度には50万人に増やしたい。事業承継・M&A(企業の合併・買収)については、14年に支援室を設置以降、相談は累計4200件以上あり、成約も900件を超えた。さらに伸ばしていきたい。
――杉田頭取は九州経済同友会の代表委員も務めています。
◆九州経済は熊本を中心に半導体関連が加速している。当行を含む九州、沖縄、山口の地銀13行が連携協定「Q-BASS(キューベース)」を作っており、支援を進めたい。【聞き手・中園敦二】
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