
人工知能(AI)スタートアップのThird Intelligence(サードインテリジェンス、東京・千代田)は、三井住友信託銀行としずおかフィナンシャルグループ(FG)を引受先とする第三者割当増資により20億円を調達した。2025年11月に発表した80億円の調達を含めると設立1年足らずで累計100億円を調達し、推計企業価値は1100億円になった。
調達資金は米ビッグテックなどで大規模言語モデル(LLM)を開発した経験があるエンジニアの採用に充てる。石橋準也最高経営責任者(CEO)は、「機械学習の基礎研究やLLMの構築、製品を開発するエンジニアを、26年中に合わせて38人採用する」と語る。
サードインテリジェンスは25年3月の設立。利用者が独自のデータを学習させカスタマイズすると、様々なタスクに対応できるようになるAIの開発を目指す。「遍在型AGI」と呼ぶ。東京大学の松尾豊教授がチーフサイエンティストに就き、開発を主導する。26年中に、法人と消費者の両方が利用する想定の製品を提供する予定だ。
サードインテリジェンスが投資家に評価された理由の一つは、国産のAIを開発することだ。石橋CEOは「(AIを開発する)エンジニアも日本人が望ましい」と語る一方で、「LLMを0から開発した経験がある人材は限られる」と指摘。「ビッグテックなどで開発した経験がある人材を採用し、世界で戦えるチームをつくる」とする。
しずおかFGは傘下の静岡キャピタルが運営するファンドを通じてサードインテリジェンスに出資した。
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