決算を説明するSMBC日興の後藤歩常務執行役員

SMBC日興証券が29日発表した2025年4〜12月期の決算(連結外の海外事業を合算)は、純利益が前年同期比45%増の1085億円だった。売上高にあたる純営業収益は7%増の4339億円で、2009年の三井住友フィナンシャルグループ傘下入り後で最高となった。個人営業やM&A(合併・買収)助言が大きく伸びた。

個人などとの取引を担う営業部門の営業利益は75%増の462億円だった。ファンドラップなどの残高が増え、SMBC日興が重視する預かり資産に応じた収益が伸びた。株高で取引が活発になり、売買手数料などの収益も増えた。

投資銀行部門の営業利益は81%増の344億円だった。日本企業の買収活動が活発になり、M&A助言の収益が大きく伸びた。債券引き受けも純営業収益を伸ばした。

市場部門の営業損益は45億円の赤字(前年同期は249億円の黒字)となった。25年4〜6月期にトランプ米政権の関税政策による債券市場の混乱を受け、円金利関連で損失を出した影響が大きい。機構改革によるてこ入れを10月に実施し、10〜12月期の営業利益は黒字となったものの、上期の損失を補えなかった。

後藤歩常務執行役員は「機構改革で市場変動時に機動的な対応ができるようになっており、リスク運営体制を見直したことで業績は安定傾向にある」と話した。

政策保有株を手放したことによる投資有価証券売却益を特別利益として459億円計上した。

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