大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)は28日、大阪・関西万博会場がある夢洲(ゆめしま)から舞洲のパークアンドライド駐車場に向かう自動運転バスが縁石に接触した7月の事故の社内調査結果を公表した。基幹システム上で地図データと路面情報の照合が遅れ、車体の位置を誤認したことが原因だとした。

安全面の対策を講じた上で9月1日まで公道でテスト走行し、自動運転での運行再開をめざす。このバスは状況に応じて運転士がハンドルやブレーキを操作する「レベル2」の自動運転で走行する。複数に分割した3次元(3D)地図データと、路面や周辺を把握する高精度センサー「LiDAR(ライダー)」の解析情報を照らし合わせながら走っている。

事故が起きたのは7月21日午後で、夢舞大橋につながる高架橋の中央分離帯に車体が接触した。7人の乗客にけがはなく、事故後は手動運転に切り替えて移動した。自動運転バスでは4月にもシステム設定の不備により、停車後に動き出して壁に接触する事故が起きていた。

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