上から円柱状のアルミ材を押し当て、摩擦熱でアルミ板の上に積層する様子(大阪府茨木市・接合科学研究所内)

日産自動車は大阪大学と「日産自動車 溶接・接合共同研究部門」を設立した。日産は、阪大が持つ金属を固体のまま積層する3Dプリンティング技術などを製品開発に活用、開発期間の短縮につなげる。

阪大の接合科学研究所(大阪府茨木市)は溶接など金属接合に関して世界有数の研究拠点で、固体のまま金属をこすり合わせることで接合させる技術を開発した。従来の3Dプリンティング技術と比べて加工時間を10倍以上短縮できるとし、日産は短い時間でエンジンやモーターを試作できるようにする。

阪大はX線を使って溶接する時の材料内部の動きを観察する技術も持つ。日産はこれまで加工の前後の断面を観察していたが、阪大の技術を使えば加工時のメカニズムを分析できるようになる。開設記念式典に出席した日産の平田禎治執行役は「量産時のリスクアセスに研究段階から取り組み、開発期間を3分の2から半分程に短縮したい」と話した。

握手する日産の平田禎治執行役(右)と阪大の熊ノ郷淳総長

自動車産業では軽量化や低コスト化に向けた開発を短期間で進めることが要求されている。平田執行役は「中国メーカーの(開発)スピードは本当に脅威。日本の確かな品質という矜持(きょうじ)は崩さず足早に開発を進める」と述べた。

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