
東京ガスは5日、茨城県日立市の液化天然ガス(LNG)基地を報道機関に公開した。LNG基地は船からLNGを受け入れて気化し、都市ガスとして出荷する。2016年に稼働した日立LNG基地は、東日本大震災の教訓を踏まえ地震・津波対策を徹底しており、電気設備をかさ上げして浸水を防ぐなどの工夫を施す。
3月に東日本大震災の発災から15年を迎えるのにあわせて公開した。日立LNG基地は根岸(横浜市)、袖ケ浦(千葉県袖ケ浦市)、扇島(横浜市)に続く東京ガス4カ所目の拠点だ。唯一、東京湾に面しておらず、他の基地が使えなくなった場合にバックアップの役割も果たす。
地震対策では固い岩盤まで届く杭でLNGタンクを支えているほか、コンクリートの強度を高めている。津波対策では電気設備などを3.5メートルかさ上げしたほか、水が入りにくい室内に設置した。津波による漂流物が重要設備にぶつからないようにワイヤ製の柵も整備している。
東日本大震災では東京ガスを含む16事業者のエリアで都市ガスの供給が停止した。茨城を含む8県で約46万戸に影響したが、被災のなかった事業者などから1日あたり最大4600人の復旧要員が派遣されたこともあり、54日間で復旧した。
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