東京電力ホールディングス(HD)は6日、再稼働後のトラブルで停止した柏崎刈羽原発(新潟県)6号機の原子炉を9日に再起動すると発表した。営業運転の開始時期は当初予定の26日から3月18日にずれ込む見通しだ。
同原発は1月21日夜、14年ぶりに再稼働したが、翌22日未明に核分裂反応を抑える制御棒の引き抜き作業中に警報が鳴るトラブルが発生した。不具合の原因を調査するために原子炉を停止し、納入メーカーなどと調査を進めていた。
調査結果によると、制御棒やそれを動かすモーターなどの機器に異常はなかった。制御棒を動かす速さを調整する「インバーター(電力変換器)」にも問題はなかった。ただ、インバーターに元々備わっていた異常の検知機能について、制御棒の動き始めの遅れに対し、非常に短時間で異常とみなす設定になっていたことが原因と判明。この現象によって警報が鳴っていた。それを受け、制御棒全205本分のインバーター側の設定を「検知しない」に直したという。
6日記者会見した稲垣武之所長はインバーターの検知設定の見直しについて「制御装置全体に(異常を検知する)保護機能が付き、インバーターの検知機能は不要だと考えている」と説明。複数の制御棒を同時に引き抜く動作の確認は原子炉起動中にしかできないため、「起動操作の中で健全性の確認を行いたい」と話し、理解を求めた。
東電HDは6日、起動工程の変更を原子力規制委員会に申請した。同社は9日に再び制御棒を引き抜いて原子炉を再起動する。起動後は原子炉で発生した蒸気で動く設備などの点検を実施。送電網と接続した試験も行う。稲垣所長は「今回のように起動対応中に不具合等を確認した場合は、関係者でしっかりと確認を行い、一つ一つ慎重に進めていく」と話した。【中島昭浩】
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