3月9日に発売される市販の緊急避妊薬(アフターピル)「レソエル72」

富士製薬工業とアリナミン製薬は10日、購入の際に医師の処方箋を必要としない緊急避妊薬(アフターピル)「レソエル72」を3月9日に発売すると発表した。希望小売価格は1錠6930円で、2月に販売が始まった競合の緊急避妊薬よりも550円安い。市販の製品が増え、望まない妊娠の可能性に直面した女性の選択肢が広がる。

レソエル72は10日に厚生労働省から製造販売の承認を取得した。富士製薬工業が製造し、アリナミン製薬が販売を担う。避妊を失敗した時など、性交から72時間以内に1錠服用する。一定の研修を受けた薬剤師の説明を受け、その場で服用する必要がある。

富士製薬工業は医師の処方箋を必要とする医療用の緊急避妊薬も販売しており、その国内シェアは約90%。レソエル72は医療用から薬局やドラッグストアで買える市販薬に切り替えた製品で、医療用と同成分が配合されている。

転売や譲渡を防ぐため、特定の研修を受けた薬剤師による対面販売や面前服用を義務付ける。販売する薬局やドラッグストアはプライバシーへの配慮や近隣の産婦人科医などとの連携が求められる。購入に年齢制限はなく、親やパートナーの同意も不要だ。

2日には第一三共ヘルスケアが同じく市販の緊急避妊薬「ノルレボ」を発売した。あすか製薬が製造しており、メーカー希望小売価格は7480円に設定されている。

市販化を求めてきた市民団体「緊急避妊薬を薬局でプロジェクト」によると、緊急避妊薬は多くの国で5000円以下で購入が可能だという。世界では約90の国や地域で処方箋なしで緊急避妊薬を入手できる。世界保健機関(WHO)は「レボノルゲストレル」という有効成分を含む緊急避妊薬を「必須医薬品」に指定している。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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