アクティビスト(物言う株主)として知られる村上世彰氏らが関わる投資会社レノ(東京・渋谷)などのフジ・メディア・ホールディングス(HD、FMH)株の保有比率が17.95%から4.34%へ低下したことが10日、わかった。財務局へ大量保有報告の義務がある発行済み株数の5%を下回った。
レノが10日に関東財務局へ提出した変更報告書で明らかになった。村上氏の長女、野村絢氏のFMH株の保有比率が直前の8.64%から2.09%まで低下した。旧村上ファンド系の投資会社エスグラントコーポレーションは3.56ポイント減り1.14%。同じく旧村上ファンド系の投資会社シティインデックスファーストも3.49ポイント減の1.12%となった。村上氏側の合算した保有比率は4.34%となった。
FMHが5日に手がけた約2350億円の自社株買いにあたり、3日にはレノらとの間で村上氏側が保有する全株式で売り付けの申し込みをする旨の契約を締結していた。レノ保有の100株は全て売却が完了した。ただ、予定より応募数が上回り、野村氏らが持つ株式については、全株を買い付けられなかったとみられる。
今回買い付けられなかった村上氏側の株式について、FMHは9日に「(村上氏側が)速やかに市場で売却する意向であることを表明し、当該意向を撤回しないことに合意」したと発表した。
村上氏側は経営陣への助言や重要提案行為などを目的として、2025年春からFMHの株式の買い増しを進めてきたが、今回の自社株買いに応じて持ち分を減らした。結果、売却に応じなかった東宝の議決権比率が8.95%から12.78%に上昇。9日に同社が筆頭株主となった。
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