
島津製作所は10日、イオンの量や性質を分析する装置「イオンクロマトグラフ」の新機種を発売したと発表した。装置の高さを従来機種より4割低くしたほか、一部の工程を自動化し専門知識がなくても利用しやすくした。水道局や企業からの需要を見込み、発売後1年間で350台の販売を目指す。
発売したのは、イオンクロマトグラフ「Nexera IC(ネクセラ アイシー)」。水溶液中のイオンを分析する装置で、水道水や河川の検査のほか、飲料水の分析に使う。希望販売価格は730万円から。
装置内部の構造を見直し、高さを49センチメートルと小型化した。成分を分離するために使う溶離液はこれまで手作業で希釈していたが、新機種では自動化した。装置と接続したパソコン上で、分析結果のリポートを出力する機能も付けた。
イオンクロマトグラフは水道局の日常業務などで利用されることが多く、分析に不慣れな従業員が操作する場面もあるという。10日の説明会に登壇した島津製作所の小倉泰郎統括部長は「日々の分析業務で煩雑な作業が課題だった。新製品では使いやすさとわかりやすさを追求した」と話した。
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