
JR東日本は10日、相次ぐ運行トラブルを受けた再発防止策を発表した。新型コロナウイルス禍で抑制していた鉄道の修繕費を増額し、技術系の採用を増やして人員を手厚くする。同日開いた記者会見において、喜勢陽一社長は「多大なご迷惑とご不便をおかけしたことを、心より深くおわび申し上げる」と陳謝した。
同社管内では1月以降、山手線・京浜東北線や常磐線快速の停電が発生。京葉線の八丁堀駅ではエスカレーター火災が起きるなどトラブルが相次いでいる。2月9日には宇都宮線でも停電に伴い、運転を見合わせた。

原因のなかには人的ミスによるものもあった。このため、長時間の運転見合わせに直結する重要な作業は、ダブルチェックを実施するなど作業手順を見直す。
再発防止に向けて修繕費を増額する。コロナ禍だった20〜22年度の3年間では800億円ほど減らしていた。具体的な金額は4月にも公表する。国や社内で定める安全上必要な機材の交換や修繕については、現場の判断で従来よりも早めにできるようにする。
採用や研修も強化する。技術系社員の採用を27年度から当初計画より約150人上積みする。異常が発生した場合に復旧するための訓練を増やす。日中の作業を増やし、JR東や同社から業務を受注する協力会社の社員が働きやすい環境を整える。
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