米クラフト・ハインツは会社分割を停止=ロイター

【ニューヨーク=大原恵】米食品大手クラフト・ハインツは11日、2026年内に予定していた会社分割計画を一時的に取りやめると発表した。販売不振が続く傘下ブランドの立て直しを優先する。これに伴い同日、新製品の開発や販促強化に向けた6億ドル(約920億円)の新規投資を発表した。

クラフト・ハインツは25年9月、調味料などを手がける事業と北米向け食料品事業とを分離する計画を発表した。加工食品の売り上げ不振が続く中、ケチャップなど主力の調味料ブランドを分離することで成長加速と株主価値の引き上げにつながると説明していた。

だが、投資家からは事業分割の効果を疑問視する声が相次いだ。26年1月に就任したスティーブ・ケヒレーン最高経営責任者(CEO)のもと、会社分割の見直しを進めていた。

クラフト・ハインツの筆頭株主となってきた米投資会社バークシャー・ハザウェイが1月、保有株の売却方針を示したことも、判断撤回の圧力となったもようだ。

ケヒレーンCEOは今回の方針転換について「現在、抱える多くの課題は取り組み次第で修正可能だ」と指摘し「事業を収益性の高い成長軌道に戻すことを最優先課題に据える」と説明した。

同日、クラフト・ハインツが発表した25年10〜12月期の決算は、売上高が前年同期比3.4%減の63億5400万ドル、純利益が同70%減の6億5100万ドルだった。中でも北米地域の売上高は5.4%減と不振が目立った。

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