
第三セクターのえちごトキめき鉄道(トキ鉄、新潟県上越市)は2033年3月までの中期経営計画を発表した。人口減少やコスト上昇で厳しい経営環境が続くなか、新潟県と沿線3市からの行政支援額は当初予定から10億円増の32億円になる見通し。期間中の資金は確保できる見込みだが「少しでも圧縮できるよう経営努力を図る」とした。
最大の設備投資となる変電所更新工事の完了時期に合わせ、26年度から32年度までの7カ年計画を作成した。営業収益は32年度に24年度比6%増の38億円、最終損益は年度平均で5億円以内の赤字(24年度は2億円の赤字)にとどめることを目指す。
行政支援額については25年2月に県や沿線3市と合意していたが、中期経営計画の策定にあたり人件費や電気代、物価高などを踏まえて改めて精査した結果、増額する見通しとなった。
変電所の更新を含む設備投資は、7年間で計80億円を見込む。国の補助金や県の貸付金も活用する。25年9月の水害を受け一部変電所の更新計画が見直しとなった影響で、県の貸付金も3億円増の35億円に増額する。
鉄道利用の活性化に向けては、通勤利用者や妙高高原を訪れるインバウンド(訪日外国人)の取り込みなどに力を入れる。リゾート列車「雪月花」の利用拡大に向け、他鉄道や宿泊施設と連携した高付加価値な商品作りにも取り組む。
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